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東京・春・音楽祭 トリスタンとイゾルデ [国内クラシックコンサートレビュー]

終演後、もう頭がフラフラ、ずっとモチーフが頭の中でループしていて、感動がそのままずっと続いていて意識朦朧な感じで、帰りの電車を3回乗り間違えてしまった。(笑)山手線をいつもと反対周りに乗ってしまうし。


上野から自宅までは1時間半で帰れるところをなんと3時間以上かかってしまった。


ヤノフスキ&N響すごすぎる~。(笑)


帰宅してからも、もうこの勢い止まらず。ずっとこのまま余韻をキープしたくて、PENTATONEヤノフスキ盤で夜中の3時まで絶賛再生。そして眠りに着こうと思ったのだが、もう神経が高ぶって興奮している状態で、もう今日は眠るの無理。


そしていまこの日記を書いている。


東京・春・音楽祭では2020年にヤノフスキ&N響で、トリスタンとイゾルデをやる予定であった。でも残念ながらコロナで中止となった。トリスタンは自分にとってワーグナー最大の演目なのでこれをヤノスフキ&N響で聴けるのは最高の楽しみだったのだが、このときほど無念に思ったことはなかった。


そして4年間のインターバルを経て、今年リベンジである。


上野の春の風物詩。東京・春・音楽祭。

自分は東京オペラの森で小澤征爾さんのエフゲニーオーネギンの頃から通っているから、もうこの音楽祭の歴史とともに歩んでいるようなものだ。もう走馬灯のように頭の中を想い出が駆け巡る。でもほんとうにビッグな音楽祭になってうれしいです。


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今日の公演は、自分がいままで体験してきたトリスタンとイゾルデの実演の中で最高のステージだったと断言できる。去年マイスタージンガーをいままでの東京春祭のN響ワーグナーシリーズの中で最高の出来栄えと言ったが、今年はそれを超えたと言ってもいいのではないか。


今年のトリスタンとイゾルデは、いままでのN響ワーグナーシリーズの中で文句なしのナンバーワンだ。


凄ましかった。


一期一会とはこういうことを言うのだ。


こんな名演に巡り合えて、自分は本当に幸せ者だと思う。生演奏なんてほんとうにどうなるかわからない中での予期せぬ驚き、そのインパクトも衝撃的で大きい。


ものの見事にノックアウトされて、終演後フラフラになって帰ってきた。


そして結論から言うと、自分は演奏会形式でオペラを鑑賞する、ということに改めて思うところが多かった。自分はトリスタンとイゾルデはいままでずっとオペラ形式でしか観たことがなかったのだ。全部オペラで観てきた。トリスタンをコンサート形式で鑑賞した、という記憶がない。


演奏会形式で観ることで、このオペラの印象がずいぶん違ってきた。先の新国オペラのトリスタンの日記で、自分はこのオペラってすごい冗長的な印象を持っている、ということを言及したと思う。


でも演奏会形式で鑑賞すると冗長的どころか、聴きどころ満載の美しい旋律、そしてモチーフも頻繁に表れていることを認識できるし全編通してなんと美しいオペラなんだろう、と再認識したのだ。


とくに第2幕の二重唱は美しさ満載で、陶酔感がある。ある意味このオペラのいちばん酔えるところなのかもしれないが、じつは自分はオペラで観るといままでそこまで最高というほど感動したことがない。


これはたぶんオペラ形式だと、オペラは総合芸術なので、舞台装置、演出、歌手たちの演技などいろいろなことが視界に入って来て頭の理解力を占有する。音楽だけに集中できないところがあると思う。


ところが演奏会形式だと、ほんとうにオケと歌手たちの歌だけ。舞台演出がいっさいない。ワーグナーの音楽だけを純粋に楽しめる。これでようやくこのオペラの音楽の美しさに気づいたのではないか、と自分は考えた。


ヤノフスキSACDで何回も聴いたし、オペラも何回も観たのに、いままで分かってなかったの?という感じなのだが、今日は初めての演奏会形式ということでほんとうに純粋に音楽だけを楽しめて、トリスタンの音楽の美しさにいまようやく気づいた感じである。


これはある意味、ヤノフスキの理論そのものである。ヤノフスキは、昨今のワーグナーのオペラはかなり過度な演出で、聴衆がそちらのほうばかりに神経が集中してしまうため、純粋にワーグナーの音楽の美しさを堪能できない。ワーグナー音楽はやはり演奏会形式に限る、と断言している。そしてPENTATONE録音でもそれを実践してきた。


そういうことだったのか、といまになってようやくわかる。


もちろんオペラ形式も素晴らしいですよ。自分の理解力がそこまで頭が回らなかったということです。


あと演奏会形式はやっぱり音がいいですね。ピットに閉じ込められていないから、ものすごく開放感があって音がいいです。やっぱり遮るものがなく、音の伸びがあって聴いていて気持ちがいいです。やっぱり自分は演奏会形式が好きだな。


Copyright:東京・春・音楽祭 Facebook


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とにかくヤノフスキ&N響がすごかった!


歌手たちも素晴らしかったが、なによりもいちばん衝撃だったのは、ヤノフスキ&N響のオーケストラだ。やっぱりワーグナーはオーケストラが厚くてうねる感じで重厚でないと酔えない。彼らがいちばんの主役だったと言えるのではないか。ここまでドライブされて鳴りに鳴っていたオーケストラは昨今では記憶にない。圧倒されました。そして最高に格好良かった。


いやぁ~やっぱりワーグナーはこうじゃないとダメだよな~というお手本のような演奏でした。かなり高速でハードボイルドなワーグナーでした。(笑)


弦の厚いこと。そしてうねるような感じ。陶酔感満載。酔えるというのはこういうことを言いますね。


やっぱりワーグナー音楽って、まずオーケストラがいちばん根底を成す重要なところなんだということを再認識しました。屋台骨というか。。。その上に歌手の出来栄えが乗ってくるという感じですね。


オーケストラは指揮者によってその音が変わるとはよく言われることですが、N響からこれだけの”鳴り”を引き出すヤノフスキにひたすら脱帽という感じです。


もうワーグナー音楽を完璧に手中に収めていて、その思うとおりにオーケストラから鳴りを引き出し、ドライブしていってワーグナー音楽を構築していくその指揮ぶりにもう圧巻でした。見事というしかない。あらためて惚れ直しました。


ヤノフスキはリハーサルなどかなり厳しいらしいですよ。N響とはもう長年のパートナーですが、怒られに怒られ、ばっちり鍛え抜かれたN響。そうして出来上がった筋肉質なサウンド、あっぱれでした。


そして、これは毎年ヤノフスキ&N響の演奏会形式を見て、驚くことなのだが、普通、オペラ歌手が歌うところでは、オーケストラ自体の音量を下げて、歌手の声をかき消さないような指示をしたりする指揮者が多いのだが、ヤノフスキはまったくその反対なんですよね。歌手が歌っているところこそ、オーケストラに、もっと大きく、もっと大きくという指示を出しているかのようにオーケストラの音量をより一層上げている。


歌手もヤノフスキのときはほんとうに大変だと思うのだが、でもそれがより一層、ヤノフスキの紡ぐワーグナーが、終始一貫して、雄大で重厚なサウンドなのは、そこに起因するのではないか。歌手が歌うアリアこそもっともアピールする箇所で、そこでオーケストラを雄大に鳴らし、ドラマティック性に華を添える。


所々で、音量の強弱を繰り返す音型よりも、ずっと一貫して突っ走る(もちろん多少の音量強弱はあると思いますが)、それが終始、全体的に雄大でスケール感の大きいワーグナーを表現できるヤノフスキ独自のワーグナー戦略なのだと思う。


去年と同じ第3幕で吉井瑞穂さんがオーボエ首席として入るなど、メンバーチェンジがいろいろあって総動員体制という感じでした。第3幕の池田昭子さんのイングリッシュホルンのソロ。あそこはすごい難所なんですよ。すごい難しいところ。聴いていて外さないでよ、外さないでよ、と祈らざるを得ないくらい長いソロで、もう見事でした。さっすがです!!!


東京オペラシンガーズは相変わらずすごいですね。主に第1幕ですが、もう声の音圧がすごい。もうエネルギーの塊という感じで声のハーモニーが飛んでくる。驚きました。


では歌手陣に行ってみますね。


歌手陣は、飛びぬけて驚くほどすごいという印象はなかったですが、でもハイレベルでまとまっていてみんないい歌手だと思いました。粒ぞろいのいい歌手が揃っていました。


毎年思うことなのですが、東京春祭実行委員会の選考委員のみなさんは、どういう情報源パイプから、そしてどうやってこんないい歌手たちを集めてくるのかほんとうに凄いと思います。これから時代を担う新しい育ち盛りの歌手を選んでくるその選択眼が素晴らしいと思います。



イゾルデ(ソプラノ):ビルギッテ・クリステンセン


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ワーグナー歌手といういわゆる巨艦ぶりな歌手ではなく、やや声量控えめな叙情的で優しいソプラノですね。最初出足が不安定で、イゾルデにはなかなか厳しいかな、と最初思いましたが、徐々に喉が温まってきてヒートアップしてきてもう十分すぎるくらいイゾルデを演じ切りました。


声質は透明感があって、美声だと思います。最初気になった声量の小ささももう中盤以降は全然十分すぎるくらいで素晴らしいと思いました。


イゾルデはもう見せ場はたくさんありますが、やはり第3幕の愛の死。号泣しました。(笑)涙腺が堪えきれず、ついに決壊。このオペラで昇天するいちばん肝のところですから、いつ来るか、いつ来るか、と待ち構えていましたが、もう期待に十分すぎるくらい応えてくれて最高でした。


もうこのときは、よくやってくれた、よくやってくれた、と涙ながらに喝采しました、です。


もうブラボーを贈りたいです。最高のイゾルデでした。




ブランゲーネ(メゾ・ソプラノ):ルクサンドラ・ドノーセ


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素晴らしかったです。自分は最初、イゾルデと区別がつかなく、2人ともすごい似たような声質と声量だな、と思いました。この2人非常に似ているタイプの歌手だと思います。いい歌手だと思います。このオペラではブランゲーネはすごい歌う場面が多いですから、存分に堪能しました。素晴らしかったと思います。


第2幕ですかね。三重唱のときに、このブランゲーネだけがバンダのように、客席で歌うところがあったんですね。そして3人で重唱するわけです。それが私の席のすぐ傍で歌ってくれたのです。(2階席)もうオペラ歌手が歌っているところをこんな至近距離で聴くのは人生で初めて。もうすごい臨場感で生々しさがあって、発声の出だしのところはもうすごい音圧です。うわぁ、やっぱりオペラ歌手ってすごいな、と思いました。もう別次元の才能の持ち主、という感じですね。我々凡人の想像の域の遥か上を行っていると思います。


素晴らしい歌手だと思いました。




トリスタン(テノール):スチュアート・スケルトン


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たっ体格が!(笑)すごいです。でもいい声してますね~。素晴らしいと思いました。いわゆる突き抜けるような感じではありませんが、優しい柔らかい声質でいい声してるな~と思いました。喉の声帯が広いというか声の発声に器的な余裕がありますね。そして定位感もあります。自分的には今回は男性陣が素晴らしいと思っていたところがあって、その筆頭格といってもいいのではないでしょうか。主役を張るだけの主張感、存在感がありました。


特にトリスタンの最大の見せ場、第3幕の1人語りのところですね。もう独壇場でしたね。最高でした。



マルケ王(バス):フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ


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自分の数少ない拙い経験でしかありませんが、トリスタンとイゾルデでは、マルケ王は大体いい歌手が多いんです。(笑)毎回好評な評価を得る場合が多いです。バスのあの低音の魅力で安定感と定位感があって、ずば抜けた存在感がありました。マルケ王は重要な役柄でもありますね。




クルヴェナール(バリトン):マルクス・アイヒェ


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自分は、今回2階席だったので、もともと視力が悪いので、間違っているかもしれませんが、男性歌手陣の中で飛びぬけた実力、歌唱力を持っていたのは、このクルヴェナールです!もう他の追随を許さないというか、もう発声しただけで、もう全然ひと味違うというすごい声量があります。


艶のあるいい声をしています。飛びぬけています。うわぁ、これはスゴイな。たぶん一流歌手だろうな、と思っていましたが、案の定バイロイトでも活躍しているみたいですね。というかこの方、東京春祭ワーグナーシリーズの常連さんですね。(笑)顔写真を見たら、もう完璧に記憶にあります。もう毎回出てくれているのではないでしょうか。貴重なレギュラー出演歌手です。今回の男性陣の中ではナンバーワンではないでしょうか。最後のカーテンコールでも1番歓声が上がりました。




あと、もう東京春祭では、すっかり常連のメロート役の甲斐栄次郎さんも素晴らしかったし、同じく常連の大槻孝志さんや、高橋洋介さん、金山京介さんも素晴らしかったです。しっかり見届けました。




とにかくオーケストラに歌手陣。穴がなかった。全体に綺麗だけど破格外レベルまで拡張してまとまっていた。パーフェクトだった。いやぁひさしぶりに激感動しました。ドラマティックでした。ひとつの大きな絵巻物語を見終わった気分です。


やっぱり最後は余韻を楽しむ、ということをマナーとして取り入れたいですね。自分なんて絶対余韻を楽しむ派、あの長い沈黙があるからこそすべてに重く荘厳に終わると思うのですが、世の中にはすぐに拍手したい(フライング!)人もいっぱいいるんですね。人によりけりです。この日もそうで、せっかくの大伽藍をぶち壊しです。ヤノフスキが両手で制止して、すぐに沈黙を取り戻し、事なきを得たという感じです。




官能的で悩ましくて麻薬のような独特の旋律。聴いていると人の感情を内から煽り立てるような刹那というかそんな仕掛けを感じてしまう。ワーグナーの10大楽劇作品の中でも、かなり異端で特異な旋律である。



トリスタンとイゾルデは、ワーグナーの作品の中で最高傑作である。


ヤノフスキは85歳だそうだ。今年亡くなられた小澤征爾さんやポリーニが同じ80歳代だったことを考えても信じられない元気溌溂の現役ぶりで、自分が以前拝見した感じからまったく変わらず、衰えていなく驚くばかりである。


ヤノフスキに対して、やっぱり自分は特別な感情を持っているんですよね。しかめっ面の笑わない頑固なオヤジかもしれないけど、1本筋が通っている。自分の理論、自分軸を持っている。


カラヤンやバーンスタイン、小澤征爾さんは、もう自分が生まれたときから大スターだった。でもヤノフスキの場合は、なんか自分といっしょに育ってきたというか、自分といっしょに歩んできた同士のような感覚があり、とても親しみを持っている指揮者なのである。


これからも元気で頑張ってほしい。


マレク・ヤノフスキは、自分の誇りである。


4/13のNHKホールでのN響定期もチケットを取りましたが、東京春祭の川本嘉子さんのブラームス室内楽とかぶってました~。(笑)ブラームス室内楽のほうを優先します。残念。



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東京・春・音楽祭2024

2024年3月27日 [水] 15:00開演(14:00開場)

東京文化会館 大ホール


東京春祭ワーグナーシリーズ VOL.15

ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》(全3幕)

上演時間:約5時間(休憩2回含む)


 

指揮:マレク・ヤノフスキ

トリスタン(テノール):スチュアート・スケルトン

マルケ王(バス):フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ

イゾルデ(ソプラノ):ビルギッテ・クリステンセン

クルヴェナール(バリトン):マルクス・アイヒェ

メロート(バリトン):甲斐栄次郎

ブランゲーネ(メゾ・ソプラノ):ルクサンドラ・ドノーセ

牧童(テノール):大槻孝志

舵取り(バリトン):高橋洋介

若い水夫の声(テノール):金山京介

管弦楽:NHK交響楽団(ゲストコンサートマスター:ベンジャミン・ボウマン)

合唱:東京オペラシンガーズ

合唱指揮:エベルハルト・フリードリヒ、西口彰浩

音楽コーチ:トーマス・ラウスマン







 




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コメント 2

michelangelo

ノンノン様

ご無沙汰しております。私は、旧Twitter(現X)もFacebookも余り使いこなせず、長く親しむブロガー様の記事に安心感を覚えます。

《トリスタンとイゾルデ》に関しては、演奏会形式の方が贅沢かなと私も思います。実際『前奏曲と愛の死』は定期演奏会で頻繁に取り上げられますし、作品の性格上より確かな音響を誇るコンサートホールの方が高解像度で聴こえてきます。

演出ありオペラハウスの良さは、本番を重ね自信がつくと演技に力が入り声量も並行して上がることでしょうか。片方の勢いが増すと、もう片方もバランスを取ろうと(特に第2幕の二重唱)普段以上の力を発揮し成功する例も。でも、歌詞を忘れると焦るでしょうね。

今年1月、ゼンパーオーパー・ドレスデンで鑑賞した日は(フォークト氏もニュルンド氏もタイトルロール・デビューゆえ)僅かに作詞された箇所がありました。例えば、「sie(1各か4格)」を「mir(何故か3格)」や疑問詞の間違いなど。とは言え、過去に歌詞が異なるBlu-ray商品に当たったことがワーグナーに限らず何度かあり、別の日の差し替え(空気感が変わる)を選ばなかったのかもしれません。

イゾルデ役を、仲間達も評価していました。スチュアート・スケルトン氏は演技も上手いので、演奏会形式は個人的に勿体ないと思いました(笑)フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ氏はリートも本物の歌手でバイロイト音楽祭の常連、良い席が取れれば鑑賞したかったです。日本に1台しかないホルツトランペット(演出ありでは舞台裏)や、ヤノフスキ氏の「おやすみなさいジェスチャー」もスペシャルですね。
by michelangelo (2024-04-02 16:43) 

ノンノン

michelangeloさま

コメントありがとうございました。ご返信が遅れてしまい大変申し訳ございません。東京春祭トリスタン、ご覧になりましたか!やはり素晴らしかったですよね~。新国オペラのトリスタンが、淡白な薄い感じで、ワーグナー独特のうねりとか毒が感じられず、不満でしたが、東京春祭のほうは、もうこの官能性、うねり具合、重厚さがしっかり表現されていて、これこそワーグナー音楽、もう大感動でした。自分は春祭のほうが断然よかったでしょうか・・・

イゾルデ役は、もう巷では散々な酷評で、いちばんの不出来の歌手のレッテルを貼られていましたが、自分はそこまで悪いとは思いませんでした。確かに声量は控えめですが、充分に検討して素晴らしかったと思います。トリスタン役は、素晴らしかったですね。

michelangeloさまも、いまだに、ドレスデン、ゼンパー劇場に鑑賞しに行くなど現役で素晴らしいですね!!!私はもう現役引退でそういう元気も財力もない、という感じです。(笑)
by ノンノン (2024-04-06 06:23) 

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