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のだめクラシックコンサート [国内クラシックコンサートレビュー]

諏訪内晶子さんの国際音楽祭NIPPONにしろ、茂木大輔さんののだめクラシックコンサートにしろ、共通していたことは、主役は若手だということだ。自分はあくまで総監督という位置づけ。


自分の世代から若い新しい世代へ。


これからの日本のクラシック界を考えて、若手を育成していく。

どんどんチャンスを与え、お披露目の場を与えて、世間のみなさんに認知してもらう。

そういうプロデュース的な立場に自分を置いていたように思う。


でも、それは誰でもができることではないんですよね。

まず自分が凄くないといけない。それだけいままでクラシック界で名を馳せてきた人でないといけない。そういう実績、功績のある人が、じゃあつぎに、ということで若手を育てていく、自分の経験値、スキル、ノウハウを後世に伝えていく、そういうステップがあるように思う。


諏訪内さんにしろ、茂木さんにしろ、現役時代(いまもバリバリの現役ですが。。笑笑)、もう名声の名声を得てきた人ですから、それだけの資格というか、誰しもが認めるところなのだと思います。


漫画”のだめカンタービレ”に基づいた茂木大輔さんの”のだめコンサート”。自分は、何年前だったかな。まさにのだめコンサート発祥の地、愛知県春日井市まで詣でをしたことがある。やはり聖地巡礼。これはある意味、1番最初の訪問のときの礼儀、マナーでもある。


高橋多佳子さんのラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番だった。


鮮烈でした。いまでもはっきり覚えている。


その当時、関東では、のだめオーケストラというのが、茂木さんのオーケストラとは別組織で存在していて、権利関係で、なかなか関東圏で活動できなかったのであるが、その権利もクリアになり、首都圏でも”のだめコンサート”ができるようになった。


東京ののだめコンサートは、大体、調布グリーンホールを使うことが多かった。初東京上陸のときも、かけつけましたよ~。


そんな紆余曲折の歴史があるので、それがいまやこんなに知名度があって、ビッグなコンサートになったなんて、感慨深いものがある。兵庫県ののだめコンサートはかならず販売即完売となる人気スポットで、定番のイベントとなった。


そしていまや全国各都道府県でのだめコンサートが開催されるようになった。


のだめコンサートは、自分が知るようになるずっと前から、地道な努力を続けてこられてきたが、自分が知るようになってからも、まさに長い道のりだったな~と思います。


成功は一夜にしてならず、ですね。


のだめコンサートに行くと、毎回驚くことが、客層が驚くほど若いということだ。年配者もいるが、もう圧倒的に若い人。やっぱり客層が若いということは、その場にいる自分にとってもすごく嬉しい。


自分はクラシックのコンサートのいつもの客層を知っているので、あの高年齢層化した客層には、正直あまり未来を感じにくいし、暗い気持ちにもなる。というか、自分も含め、この方たちが鬼籍に入ってしまった後、クラシックコンサートってビジネスとして成り立つのかな?という不安をいつも感じる。このままじゃダメじゃないか、とか。


これはいまのクラシック界が抱えている大きな問題の一つで、クラシック音楽は難しいし、敷居が高い、というハードルがある。結局かなりの専門知識が必要で、経済力のある、ちょっとブルジュア的な階層の楽しむ趣味、高学歴・高教育、そんなイメージがつきまとう。そして公演評などの筆クオリティの壁。


やっぱりクラシックはお高いのだ。(笑)


そのハードルの高さの要因となっているのは、クラシック音楽って、長いよね、ということだと思う。交響曲で40分~60分くらい。協奏曲でも30分~40分ではなかろうか。しかも第1楽章、第2楽章、第3楽章、そして交響曲の場合は第4楽章まである。


長いよ~~~。(笑)


しかも、冗長的だ。この長い曲は、いわゆる絵巻物語で序章から中盤にかけて、そしてコーダときちんとした物語になっている場合が多く、いわゆるもっとも人の心を掴むキャッチーなメロディって、そのピークのところのごく一部だったりする。


そこの感動を味わいたいから、物語を序盤から聴いていき、徐々に自分のピークを持っていって、その見せ場に来たら、キタ~~~という感じである。


クラシックを長年キャリアを積んでいくと、そのピークまでいく過程の物語を楽しみ、そしてピークで昇天して、作品トータルとして捉える楽しみ方ができるようになる。いきなりピークを持ってきて来られても唐突過ぎる、という感じかもしれない。


まっ大人の楽しみ方と言えるのかもしれません。


でもクラシックに馴染みのない若い世代の人は、そのピークだけを楽しみたいんですよね。(笑)いわゆるポップスなどのヒット曲にあるフックの仕掛けというか、大ヒットする曲というのは、かならずそういう秀逸なメロディを持っている。若い人はそこだけを聴きたいです。あるいはその連続が聴きたいです。


あまり長い前ぶりの過程は飛ばしたい、という感じではないでしょうか。。


ポップスの曲は、1曲あたり大体3分です。その中で、聴いていたら、ピークがやってきて、気持ちいい、となる。そういうパターンしか慣れていないと思います。若者の限界は3分なのです。(笑)


だから全部聴くのに1時間もかかるクラシック。しかもそのピークに行くまでの過程が長過ぎて、若者は待ってられないというかくたびれちゃうのではないでしょうか。


でもそれは仕方がないことです。古来から伝承されてきているクラシックの曲というのは、そういう構造なのです。


クラシック音楽を若い世代の人たちにもその魅力を伝えたい、ということで、業界あげていろいろな工夫がされている。まさにクラシック界が抱えている大きな問題なので、この高年齢層しかお客がいないという現実をいかに回避して、いかに若い世代に魅力を伝えていくか。みんな大まじめに考えている。クロスオーバーだとかいろいろやっている。


そういうクラシック音楽界の抱えている大きな問題点を、そのものずばり解決して、その解を提示しているのが、のだめコンサートの手法なのではないか、と自分は思うのです。


のだめコンサートの手法は、じつに明快。


クラシックの初心者にもわかりやすい、取っつきやすいキャッチーなメロディのその楽章だけを演奏する。それはいわゆるクラシックの名曲、名旋律と呼ばれる有名な曲から、そのメロディを抜粋みたいな、その楽章だけの抜粋。そしてコンサートの始めから、終わりまで、そういう素敵なメロディが、次々と現れて、飽きることがない。とにかく美しい、素敵なメロディばかりが流れる。楽しい。


そんな印象で埋め尽くされるように選曲、プログラミングされているのが、のだめコンサートである。クラシックだけではない。あるときはジャズだとか、ポップスとかも取り上げる。


当初はのだめカンタービレに関わる楽曲に限定されていたところもあったが、いまはもうほとんどそんな縛りがない。茂木さんがいいと思ったものは、どんどん取り入れていくフレキシビリティがある。


とにかくずっと聴いていて楽しいし、ウキウキする。


そうして、そういうプログラミングである、ということは、コンサートの告知をしたときに、若い世代の人が食いつきやすいのだと思います。のだめコンサートに行けば、ほんとうに楽しいいい曲がいっぱい聴ける、という先入観があって、若い人はチケットを買ってくれる。もうそういう概念ができあがっている。


ここがミソなんじゃないかな、と思います。


茂木さんは手の込んだ、巧妙な、そんなに画期的な戦略を考えながらという訳でもなく、ほんとうにシンプルそのもので、のだめカンタービレに関わる曲で、初心者の方に飽きさせないようにするには、どういう楽しみ方をさせればいいか。


そこを考えて、自然とこういうスタイルになったのではないでしょうか。ほんとうにあまり深刻に考えずに、とてもシンプルに考えて行きついた境地なのだと思います。


自分のようなある程度クラシックを聴いてきているファンにとっても、のだめコンサートがある、チケットを買ってみようか、ということになったときに、どんな素敵なメロディがたくさん聴けるのだろう、となんかウキウキします。自分のような者でもすごい楽しみだったりします。期待してしまいます。


そして大きなことは、外れがないことですね。


絶対外れがない。


別にそんな目新しいことをやっている訳でもなく、ほんとうに真髄を考えて行ったときに、ここに行きついた、という感じではないかと思うのです。


のだめコンサートは、いわゆる選曲だけじゃないです。茂木さんのスピーチや、ゲストとのトーク、スクリーンの投影などで、その曲の成り立ちや知識などをわかりやすく、説明してくれます。これもとても初心者にやさしい感じがします。


コンサート全体として、すごい暖かい雰囲気がありますね。漫画、アニメ、実写の”のだめカンタービレ”を中心のシンボルとして置いているのも、そういう温かみを助長していると思います。クラシックの敷居の高い雰囲気とは、もう全然違う世界です。クラシック音楽につきまとうハードルの高さを、こういう点を解消して、初心者、若い人にもわかりやすい雰囲気を作って導入しやすいようにする。。。ここにのだめコンサートの真髄があると思います。


だからいつも客層は、圧倒的に若い層が多く、なんか明るい感じがするのです。

そして人気があり、いつも満員御礼なんだと思います。


これが自分がいままでのだめコンサートに通い続けてきた経験の中で悟った解脱の境地です。

たぶん間違いないと思います。合っていると思います。


クラシック音楽をいかに若い世代の方々に興味を持ってもらうか。いろいろなアプローチをされている中で、のだめコンサートがやっていることは、もっともいまの現状の延長線上にあるシンプルなやり方で、難しくもなんともなく、簡単に実現できる方法なのだと思います。


自分はいつもそう思っています。


昔、カラヤン&ベルリンフィルが出したアルバムで、”アダージョ・カラヤン”というCDがあり、世界的な大ヒットとなった。文字通り、クラシックの有名曲のいちばん素敵なメロディの部分の楽章を選りすぐり集めたコンピレーション・アルバムみたいなもので、これが初心者層に大受けした。スペインを中心としたヨーロッパで驚異的な大ヒットをはたし、日本でも一世を風靡した。世間、普及世帯にクラシック音楽を浸透させるのは、意外やこんなアプローチが常套手段なのかもしれない。


さて、今回の”のだめクラシックコンサート”ですが、自分は茂木さんのFacebookでの投稿で知ったのですが、もちろんそのときにネットで調べてちょっとショックなことがありました。



”のだめカンタービレ”は、連載開始20周年を記念して2022年にはサントリー・ホールとオーチャード・ホールで3公演「のだめクラシック・コンサート」が開催され、23年にはフェスとミュージカルも開催されたのだそうです。


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大変不覚なことで、自分はこの2022年ののだめクラシックコンサート、まったく気づいていなかったです。2022年の年末に調布グリーンホールで、のだめコンサートのクリスマスイブコンサートには行ったのは覚えています。この年の聴き納めコンサートで大感動しました。のだめコンサートの東京版といえば、大体調布グリーンホールで行われるのが常。



そのときいつも思っていたのが、のだめコンサートをサントリーホールで聴けたらな~、最高の華なのにな~と思っていたのでした。



だから、連載20周年記念の節目の年にサントリーホールでのだめコンサートが開催されていたなんて!もう地団太踏んで悔しく思いました。まったく気づいていませんでした。駆けつけることができず、申し訳なかったです。こんな大イベントにまったく気づいていなかったなんて。。。SNS普段よく見ていますが。。ネットで調べて初めて知りました。いま知りました。



今回ののだめクラシックコンサートは、東京国際フォーラムで新年ガラコンサートという位置づけ。

ただの”のだめコンサート”ではないです。”のだめクラシックコンサート”なのです。


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東京国際フォーラムという5,000人は入るであろう大会場が満員御礼。これだけたくさんの人が集まってくれるなんて、しかも毎回のことながら、客層がすごく若い!


東京国際フォーラムはもともと音楽ホール用という訳ではないので、やはり広すぎますね。PAが薄っすら入っていたと思います。でもこれだけの人数が収容できて、満員御礼ということであれば、1度きりの公演での収益率がすごいですね。(笑)大ホールでやる魅力はビジネス的にはそこに魅力がありますね。のだめコンサートは、いつもはステージ背面に大きなスクリーンをぶら下げて、そこに投影します。でも今回は、ステージ両側横にテレビモニターを設置して、そこに映し出していました。のだめカンタービレの漫画の投影ももちろんですが、ピアノなんかはそこにカメラを設置して、指回りの様子をそのモニターに映し出したりして、臨場感を出したりしていました。


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とにかく名曲のオンパレード。アンコールピースのオンパレードとも思うくらい、美しいいい曲が全編に並ぶ。フル楽章でなく、単楽章のみなどの疲れさせない工夫。



この日は、12曲という大サービスで、みんな珠玉の名曲ばかり。



あまりにいい曲ばかりで、家に帰ったら思わずストリーミングで聴き返して、お気に入りに追加しておきました。(笑)それだけ頭の中でループしてずっと鳴っていて強烈なインパクトでした。


ちょっとこの中で印象に残った曲を簡単に自分の印象含め、紹介していきますね。


最初の小林萌花さんのベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番の悲愴の第二楽章。いわゆる悲愴ソナタ。のだめカンタービレでも重要な立ち位置の曲です。


このメロディは誰でも泣くでしょう!(笑)あまりに美しいメロディ。

自分はベートーヴェンのピアノソナタの中では最高に好きなメロディです。


小林萌花さんは初めて拝見しましたが、とても指回りが素晴らしく、とくにつぎに弾いたショパン エチュードも圧巻ですごいピアニストがいるもんだな、と驚きました。


のだめコンサートでは、まさに定番であるガーシュウインのラプソディー・イン・ブルー。

ピアニストは、シークレットゲストとなっていました。


いざステージ上手から登場したのは、いま若手男性ピアニストで人気の角野隼斗氏。客席から黄色い声が飛んでおりました。(笑)角野氏が弾くラプソディー・イン・ブルーは、まさにジャズ色のアレンジいっぱい。こうちょっと崩した感じの弾き方とか。いわゆるクラシックピアノにおけるカデンツァにあたるアドリブが随所に現れて、凄かったです。


ピアノの上にトイピアノというのかな。それを置いて、ピアノ本体の速射連弾と、トイピアノの速射連弾と、右手、左手の方をうまく使って、片手づつ、それぞれハンドリングして、すごいアクロバティック。何度も現れるオリジナル独創のジャズ風アレンジと相まって、それはそれはすごいラプソディー・イン・ブルーとなりました。


角野隼斗、カッコイイよ、オマエ!(笑)


のだめコンサートの手法は、大きなスクリーンにアニメ画像を投影するという手法がメインなのですが、この日は、ステージ横に大型テレビモニターを壁に掛けて、カメラで演奏中のピアノの手元も映し出して、そのモニターに映し出すというもので、それはそれはすごい格好良かったです。


こんなラプソディー・イン・ブルーは聴いたことがなかったですね。


その後、茂木さんと角野氏とのゲストトークで、お互いこのラプソディー・イン・ブルーは毎回共演している回数が多いそうですが、毎回このジャズ風アレンジが共演するたびに、全部違うアドリブなんだそうです。まさにそのときに瞬時に思いつきながら弾く即興演奏ですね。いまNYに住んでいるらしくて、夜な夜なNYのクラブに現れては、ピアノで参加して即興のジャムセッションに加わって演奏している、そんなクラブ回りの毎日を過ごしているんだそうです。まさに若いときの武者修行と言おうか、一番鍛錬を積むときですね。


東大在学中にピティナ・ピアノコンペティションで特級グランプリを受賞!

まさに異色のピアニストです。


つい先だって、ソニークラシカルとのアーティスト契約も発表されて、ますますのワールドワイドな活躍が期待されますね。頑張ってほしいです。


休憩を挟んで、Budoによるショパンの幻想即興曲と、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ熱情・第三楽章。


Budo、ぶどうと呼ばれるピアニスト。自分は存じ上げませんでした。ネットで調べてもあまり詳しい情報は出てきません。YouTuberピアニストだということくらいです。神秘のベールに包まれたピアニストで、なんとYouTuberピアニストとして初のサントリーホールでコンサートを開くそうです。そして浜離宮朝日ホールでも。


桐朋学園大学ピアノ科を卒業後、単身カナダに渡り、ストリートピアノとの運命的な出会いを果たしたそうです。帰国後、YouTubeにストリートピアノの演奏動画を投稿し始め、独特の世界観、”怪しい風貌の男”が超絶技巧のクラシック音楽を奏でる動画が話題を呼び、YouTube登録者数が8万人を超え、数か月で100万回再生を超えた。


そんな異色のピアニストでした。(今回のパンフレットに書いてありました。)


自分は当日誰なのだろう?と思いましたが、ルックスが男性で長髪で、ゴローさんそっくりなのです。(笑)なんかゴローさんに似ているな~とずっと思っていました。


ゴローさんに似ているので、確かに”怪しい風貌の男”です。(笑)


で、で、ですよ。。。ピアノがめちゃくちゃウマいです。驚きました。まさに全盛期のポリーニばりに均等でコンピュータのような精緻な打鍵で、パワーもある。あまりにピアノがウマいので、この方誰?という感じになってしまいました。


茂木さんとも親しいらしく、ゲストトークでも弾んでいました。

のだめカンタービレのミュージカルで劇中ピアノ演奏を務めたそうなので、その縁ですね。


いぁあ、自分はこのピアニストがすごい衝撃でした。かなり怪しい雰囲気なのですが(笑)、とにかくめちゃめちゃピアノがうまくて。。。


まさかYouTuberピアニストとは思ってもおらず、こういう出会いがあるのも、のだめコンサートの素晴らしいところではないでしょうか。


高松亜衣さんによるモンティのチャールダッシュ。

チャールダッシュはこれは聴けば必ず燃える曲ですよね~。まさに高速弾きのこれぞスタンダード曲とも言うべき有名な曲で、すごく興奮しました。


新倉瞳さんによるドヴォルザークのチェロ協奏曲も素晴らしかったですね~。まさにチェロ協奏曲の定番、名曲ですね。その恍惚の旋律、そしてチェロの暖かい恍惚感のある周波数帯域の音色に酔いしれました。新倉さんはご無沙汰していました。昔ののだめコンサート以来でしょうか。


やっぱり締めは、のだめカンタービレの主題歌、ベートーヴェン 交響曲第7番ではないでしょうか。第一楽章と第四楽章でした。


今回、自分のツボだったのは、アンコールのプッチーニのお父さん。

もうこれはオペラアリアの名曲中の名曲ですね。ひさしぶりに聴きました。ほんとうに素敵なアリアです。てっきりオペラ歌手がそのアリアを歌うのか、と思いましたが、そのメロディは、コンサートマスターがヴァイオリンで奏でるというサプライズでした。


オーケストラは、のだめオーケストラとのだめユースオーケストラ。


茂木さんもN響首席時代から指揮者に転向してからずっとその指揮姿を見てきましたが、もういまや完璧な指揮者に変貌です。ベテランの指揮者と間違うくらい堂に入っていてカッコいいです。



若手演奏家主体で、そのフレッシュな演奏、みんな素晴らしかった。


ブラボーでした。


いつ来ても、何回通っても飽きさせない、そのときのサプライズ、企画が用意されていて、そしてお馴染みの根幹をなすスタンダードの曲ももちろん披露して、ほんとうに楽しいコンサートです。


なによりも聴いていて気持ちいい。

音楽って、この要素が結局原点というか、いちばん大切なことなんじゃないでしょうか。


このファクターさえ、つねに心掛けていれば世代の壁など関係なく、お客さんは集まってくれるのだと思いました。



のだめクラシックコンサート、次回は京都ですよ~。ロームシアター京都。2024年5月4日(土)&5月5日(日)です!!!


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のだめクラシックコンサート

2024.2.24(土) 17:00~ 東京国際フォーラム ホールA


ベートーヴェン" ピアノソナタ第八番 悲愴 第二楽章"(小林萌花)

ショパン" エチュード 作品10-4"(小林萌花)

グリンカ" 歌劇「ルスランとリュドミラ」より序曲"(のだめユースオーケストラ)

ガーシュウィン" ラプソディ・イン・ブルー"(角野隼斗&のだめユースオーケストラ)

ラフマニノフ" ピアノ協奏曲第二番 一楽章"(石井琢磨&のだめオーケストラ)


- 休憩 intermission –


ショパン" 幻想即興曲 "(Budo)

ベートーヴェン" ピアノソナタ第23番「熱情 」第三楽章"(Budo)

ヴェルディ" 歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」"(のだめオーケストラ、REAL TRAUM、川越未晴)

モーツァルト"歌劇「魔笛」より、パパゲーノのアリア「俺は鳥刺し」(のだめオーケストラ、堺祐馬)

モーツァルト"歌劇「魔笛」より、タミーノのアリア「なんと美しい絵姿」(のだめオーケストラ、鳥尾匠海)

モーツァルト"歌劇「魔笛」より、「夜の女王のアリア」(のだめオーケストラ、川越美晴)

レハール"喜歌劇「微笑みの国」から「君は我が心のすべて」"(のだめオーケストラ、REAL TRAUM)

モンティ" チャールダッシュ"(のだめオーケストラ、高松亜衣)

ドヴォルザーク" チェロ協奏曲 から第一楽章"(のだめオーケストラ、新倉瞳)

ベートーヴェン"交響曲第七番 第一・四楽章"(のだめオーケストラ)

プッチーニ"歌劇「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」"(のだめオーケストラ)








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