龍神様 [雑感]
横浜のおらが街(いまでは旧おらが街になってしまったが。)には30年住んできた。上京して30年も同じ街に住むのは東京暮らしの中でも最長ロングランの記録だ。残された余生の長さを考えると、これからも破られることはないだろう。
そのおらが街にあったイトーヨーカドーが店じまいするという。
イトーヨーカドーは、その経営状況の悪化から全国から不採算の店舗は閉店していき事業縮小する方向のニュースが報道されたばかりだ。
ついにおらが街も来たか~という感じである。おらが街は温泉街として有名だった街で、温泉地として栄えてきた街である。その歴史と共にイトーヨーカドーもいっしょに歩んできたのだ。
自分がこの街に引っ越してきた30年前には、すでにイトーヨーカドーは存在していた。いろいろお店の出入りが激しい街だが、イトーヨーカドーはその絶対的な王者として君臨してきた。
何を隠そうこの街のイトーヨーカドーは、自分は特別の思い入れがある。もちろんよく買い物をしていた贔屓の場所だったということもあるけど、とくに想い出があるのが、3年間の休職のときに、3年間実家で静養した後、いよいよ復職というときに、その助走期間として東京でもとのようにちゃんと1人暮らしができるかどうかトライアルが必要だろう、ということで、自分のマンションでオヤジ監視の中で、ちゃんと1人暮らしができるかどうか、の試験をおこなったのだ。
休職期間中に実家でおフクロに習った料理、そしてオヤジと一緒に通った男の料理教室で習ったレパートリー。これをいよいよ自分で実践する機会だ。イトーヨーカドーで食器類、ナベ、フライパンなど調理一連を買い込み、そして毎日イトーヨーカドーに3食分の食材を買い込みに行く。この短期間に同居しているオヤジの分と2人分だ。
朝食、昼食、夕食の3食分のメニュー、献立を考えるのは大変だ。ある程度のレパートリーの数が必要だ。それをサイクルして回してく感じだ。肉じゃが、五目煮込み、焼き魚、野菜のポトフ、さんまご飯、白菜鍋(ミルフィーユ鍋)、焼きナス、麻婆豆腐、そしてお漬物(オヤジが必ずつけろと煩い。。笑笑)。。まだまだたくさんあったが忘れてしまった。
母親はもちろん、家庭の奥さんって大変だな、と思ったものだ。3食作っているかどうか別として、毎日違う献立を考えてバリエーションを持たせて旦那さんを飽きさせないようにして、回していくのは大変だ。奥さんの気持ちがよくわかった。さらに仕事を持っている奥さんは兼務だから大変だろう。
オヤジに食べてもらうために(もちろん自分も食べる)料理を作る。人に自分の料理を食べてもらう。そういう作業をした人生で最初でおそらく最後の経験だった。
そのためにイトーヨーカドーの地下の食材売り場は毎日その食材買い込みに毎日通ったところなのだ。
そして数週間、1か月間だろうか、オヤジと同居して、オヤジの合格をもらって、オヤジは北海道に帰って行った。自分は東京で昔の通りに1人暮らしができるというお墨付きをもらって、会社も承諾して、自分の復職が決まった。
イトーヨーカドーの地下の食材売り場は忘れられないよ~。毎年の年末年始の大晦日、正月のお寿司、年越しそば、お節料理の買い込みなんかもこのイトーヨーカドーで毎年調達していた。
自分は体格が大きいので、下着や靴下がふつうのサイズより大きいサイズが必要なのだが、ここのイトーヨーカドーにはちゃんと置いてあるんだよね。重宝していました。
まさに30年間この街に過ごしてきた自分の生活に密着した大事な調達スポットだったのだ、イトーヨーカドーは。
そのイトーヨーカドーがついに閉店するという。
自分にとってひとつの時代が終わったな~という感じである。
イトーヨーカドーは、温泉街として栄えてきたこの街の成長、移り変わりをずっと眺めてきた生き証人的な存在であった。
それだけこの街でイトーヨーカドーってすごい大きな存在だった、自分にとって。趣味の世界とは違う自分の素の姿、本来の生活をするために必要なスポットだった。
なんか終わったな~という感じである。ほんとうに今年という年は、自分にとってなんでも終わってしまう、いろいろなお別れがある年だ。いままでの自分と決別することを求められている年のようだ。
そして代わりに新しくオープンする施設がある。それがグランクレールという施設だ。去年2023年11月からオープン。いわゆる高級シニア住宅といおうか。老人ホームとか、介護施設というと、ちょっと暗い陰鬱なイメージで、年寄りの墓場みたいなイメージを持ってしまうが、そういうのとは正反対のオシャレで明るいイメージだ。
東急不動産による高齢者住宅。
”街全体が共用部”というコンセプトをもとに、首都圏初の駅直結のアクティブシニア向け住宅。いわゆる住宅型有料老人ホームという感じだろうか。そんな不動産ビジネスがおらが街で始まった。
オレが定年、還暦となったその年に示し合わせたかのようにおらが街でオープン。(笑)
とにかくすごい。お洒落でモダンでちょっとした高級マンションだ。
老後をこんな素敵な居住空間で過ごせるなら最高だな、と思ってしまった。
グランクレールとは。
人生を愉しみ、自分らしく過ごしたい、そんな方々に向けたシニアのための住まいである。ゆとりの居住空間や充実した施設、お住いの方々をサポートする各種サービスを備え、東急不動産ホールディングスグループのノウハウとグループ力が結集した住宅なのである。
ポイント骨子は
・食事へのこだわり
ダイニング、いわゆる食堂があるんだな。食事つきである。社員食堂や寮のように食堂があって、食事がついているのだ。3食付き。それも調理法や食材にこだわり、美味しくいただける最高に素敵な料理だ。予約データに基づき健康管理に気を付けたメニューを要望することも可能なのだそうだ。
どう?この食事。これが普段のご飯、通常食です。
こんな素敵な料理が毎日食べられるんですよ!
毎日、1人暮らしで食事をどうするか悩んでいる身で、UberEatsで吉野家の牛丼を食べている身からすると別世界ですね。(笑)
もちろん毎日の食事だけでなく、大切な友人やご家族と食事を楽しめるスペース、プライベートダイニングも用意されている。もちろんそれ専用の特別食だ。しかもダイニング、食堂が素敵すぎる!
もちろんプライベートダイニングの使用も特別食も有料である。
・運動・交流
なんか運動やコミュニティも存在するみたいですよ。インストラクターや理学療法士とかがついているのかしら?毎日運動できるならいいですね。そういう共用施設があるんですね。
そしてコミュニティもあるみたいです。このように室内楽のサロンコンサートも開催されるみたいです。(笑)
ご入居者同士の交流の場としてコミュニティの創出、趣味の継続や新しい楽しみの発見の場としても重宝されているんだそうです。
素敵だと思いますが、基本1人が好きな自分としては、入居者同士の付き合いとか面倒くさいな、と思ってしまうので素晴らしいとは思いますが、自分に合うかどうか。。
・日々の生活サービス
●フロントサービス
フロントサービスがあります。(笑)
もうこれはホテルと言っていいのではないでしょうか。
このグランクレールはフロントがいるのです。
郵便物や宅配物などのお取次ぎや、日常生活のご相談をお受けします。
●安心の24時間サポート体制
24時間365日の有人管理体制になっております。24時間見守られているのです。緊急の際にはスタッフがすぐに駆け付けるサポート体制が整っています。
老人の1人暮らしにとっていちばん恐れているのは、孤独死ですね。それが心配だから、子供は老親を施設に入れますね。これは自分もなんか考えておかないといけないと思っているところなのですが、たとえばいまは在宅勤務で、朝始業と夕終業はチャットで挨拶しますので、それがないとなにかあったと会社で判断できますが、会社を退職した後は、なにかそういう毎日の生存確認、連絡確認の手段と作っておかないといけないな、と考えています。
でもここグランクレールでは24時間見守り体制なのです。
でも外出するときも、どこそこにいくとか、予定をフロントに伝える必要があるんでしょうね。ちゃんと帰宅しているかどうか。あるいは旅行のような長期不在も予定や連絡先を伝えておく必要ありますね。
24時間見守られている、というのは安心な分、面倒くさいというか窮屈と感じるところもありますね。
でもホテルに宿泊するとき、つねにフロントがいる、というのは安心なことではありますね。
●生活サポート
日常生活のご相談をスタッフがお受けします。また日勤の看護師が、ご入居の健康を見守ります。看護に関わる職員体制:週39時間換算で看護師1名(常勤1名、非常勤0名)
●清掃サービス
居室内の清掃を、ご要望に応じてお受けします。(有料)洗濯とかどうするんでしょうか。各部屋に洗濯機などの家具付きなのでしょうか。それとも共用部にコインランドリー、乾燥機のようなものがあるのでしょうか。トイレやバスルーム、キッチン、収納スペースは各個室にあります。
自分にとって居住空間はとても素敵だと思うが、オーディオができるくらいのボリュームがあるといいなと思います。モデルルームの写真を見れば、小振りなシステムであれば大丈夫かな、とは思います。
でも騒音の問題がありますね。ご老人の住んでいる環境は爆音や騒音には厳しいような気がします。
気になる費用というか、入居条件ですが、
入居初期費用は69万、月々19万だそうです。(笑)
入居条件年齢は65歳以上。
会社員の厚生年金でいえば、1人の老人は年金額15万くらいですからちょっと難しいかもですが、夫婦の年金額ですと23万ですからなんか費用内に収まるのではないでしょうか。初期費用は退職金から十分賄えますね。
これだけのサポート環境が整っていれば、そんなにお高いものではないかもしれません。老人ホームだとか介護施設の暗いイメージよりずっと斬新で明るい新しいイメージだと思います。
住宅型有料老人ホーム。
この住宅型というところが、ミソですね。
いままでの現役時代と違和感なく、いままで通りの住宅に住んでいる感覚を保ちつつ、ダイニング、プライベートダイニングで素敵な食事つき。フロント(ホテルフロントのようにカッコいい!)がいて、スタッフが24時間常駐体制。24時間見守りサービス付き。それに加えて娯楽、運動、コミュニティがある。
新しい時代の高齢者シニア向け住宅ですね。
さすが、東急です!
自分の自宅ホームをこういう安心なところに置いて、コンサートのときに外出するというシニア用生活設計もいいかもしれません。
このグランクレールは、なにもおらが街だけではありません。都内で複数の街に同時に展開しているみたいです。未来志向の明るいイメージの老人の生活。これを目指しているのかもしれません。
こんな不動産サービスが、自分の定年、還暦と同時におらが街で始まりました。(笑)オレに入居しろ、と言っているのでしょうか・・・自分の年齢に合わせて計画されていた不動産サービスだったのでしょうか・・・
しかし、この2024年という辰年。ほんとうに大変な年になりそうです。
芸術分野の著名人の立て続けの訃報。そして自分の定年、母親が亡くなったこと、実家の処分、もうこれだけ最大の試練は初めての経験です。自分がいままで築き上げてきたものがすべて崩れ去り、自分と繋がっていたものがすべて去っていき、新しい出会いが待っている、新しい人生が始まる。。。そういう意味合いの年のようです。
龍神様ってほんとうに恐ろしいですね。
十二支の中で唯一、空想の生き物である龍(辰)は、天に昇る様子から、中国では古来より成功や発展の象徴として、縁起がよいとされています。
龍神様は地球を守ってくれる存在。天地を自由に動き回って「流れ」を起こし、気象や海流の流れを司っている神様だといわれています、古来より中国から伝来し、日本でも龍神様を信仰するようになりました。龍は架空の生き物で、中国では権力の象徴とされています。
龍神様に好かれる人は「へこたれない」人。もちろん、ときには自己卑下をしたり、罪悪感に苦しんだりち、自分で自分を痛めつけるのが人間というもの、龍神様はそうした人間の性(さが)を理解したうえで、打たれても転んでも自ら起き上がり、復活する人を好むのです。
自分の人生は、自分自身大いに人生を楽しんできた自負があるけど、反面苦労も多く試練も多かった(とくに病気関連)。そこから這い上がってきたという感覚も多いので、龍神様に好かれている、と思いたいです。
龍神様がついている人の特徴は、
(1)決断力が高まる。
(2)雨女や雨男になる。
(3)目力が強くなる。
(4)数字の8に縁がある。
(5)熱っぽくなる。
(6)行動力が増す。
・・・だそうです。
まさに今年2024年辰年は、イトーヨーカドーをはじめとする自分のいままでの縁、世界を全部ぶち壊し、新たな人生、新しい世界へと自分を誘ってくれている、そういう破壊の年。龍神様の力はすざましい、と恐れをなしながら、きっと龍神様に見守られているのだ、と頑なに信じています。
自分は辰年生まれでほんとうに良かったと思っています。
龍ってやっぱりカッコいいですよね。
2024-05-02 04:39
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