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病院の待合室に飾りたい絵画 [美術]

病院の待合室は、病気にかかったときは、本当に緊張する場所だ。


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診察まで自分の順番が来るまで待たされるわけだが、先生にどんな病名を告げられるか、もうドキドキもんである。この待っている間は、ほんとうに緊張でなんともいえないくらい嫌なもんですね。


逆に診察後にたいしたことがなかった場合は、もうなんとも晴れやかな気持ちで、会計を待っているときの待合室は一転して天国になりますね。


誰もが経験することだと思う。


具合が悪くなって病院にかかるときは、そうなのだろうけど、自分の場合は血糖値検査のときもそうである。(笑)今月は食べ過ぎたな~?悪い値だったらどうしよう~とか待っている間はすごいドキドキだ。もともと早い心拍数がますます早くなってしまう。


逆に結果が良かった場合、あるいは先月と同じの場合は、もう終わったあとのなんと晴れやかなことか!1か月のうちのブルーな儀式が終わったあと、良かった場合は、もうその日はご褒美である。美味しいものを腹いっぱい食べる。


いつも検査の前日は、1か月我慢したんだから、終わったら、美味しいものをたくさん食べたい、明日はあそこに行こう!とか予定を立てるのだけれど、逆に悪かった場合は、そんな気持ちが一気に萎えてしまいますね。その日はおとなしく粗食で。そして次の検査日まで食生活節制の毎日だな、と覚悟する日でもあります。


もうずっとそれの繰り返しです。


そんな病院の待合室。


大きな総合病院だと、結構高齢な患者さんや、いかにも具合の悪そうな重症患者さんなどでいっぱいで結構殺伐としていますね。だから待合室もかなり殺風景でいかにも病院という感じの待合室です。


救急病院だともう地獄図です。(笑)


大きな病院だと、待ち順番が掲示される電子掲示板があったりしますね。それで診察室内からアナウンスで呼ばれるみたいな。


でも基本は、大きな病院の待合室は殺風景です。


ところが小さなクリニック。いわゆる持病持ちで、毎月経過観察みたいな目的の病院の場合は、クリニックの待合室というのは、大きな病院と比べると、明るいというか、大きな病院ほど殺伐とはしていないですね。


クリニックの待合室というのは、清潔感があって明るい感じがします。


クリニックの定期診察のときの待合室は、ほんとうに気が楽です。いつもの行事で、ドキドキする事なんてほとんどないです。先生とお話しすることが気晴らしになったりすることも多いでしょう。


そんなクリニックの待合室では絵画が飾られていることがあります。


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またそういう病院やクリニック、あるいは福祉施設に飾るための絵画、アートを販売する、そういう専門のサービスもネットにありました。


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病院・福祉施設向けホスピタルアート


未来へ続く、希望と幸せをこめた「絵」のインテリアアート。

患者様の笑顔があふれる毎日を願って。


なんでこんな話をしているか、というと、自分のかかりつけの自由が丘のクリニックでは待合室に絵画が飾られているのです。自分の場合、いつも朝一番のいちばん最初の順番で予約するので、クリニックが開くと同時に入るので、誰1人いない待合室で自分の好きな場所に座ります。


不思議なもので、誰もいない待合室でどこに座るか、というと、かならず定位置の座席が決まっているんですね。人間って不思議なもので、日によってそれぞれ別の場所に座るということはほとんどないと思います。


かならず同じ場所に座る。そういうもんだと思います。


そして自分の座っている場所の目の前の壁には、絵画が飾られています。


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この絵がとても好きで、なんか20年間ずっと朝一番でこの絵を見続けている訳ですが、幸せになるというか、なんともいえない自分の心にぐっと来る絵なのです。


マンションを描いた絵で、夕暮れ時でしょうか。。。これがどうも自分の心に刺さる。自分は絵心はないし、そこまで美術マニアではないですが、美術館通いは好きです。ヨーロッパに旅行に行くときは、かならずその国の有名な美術館は鑑賞したいと思っています。だからふつうに絵画は好きです。


絵をみると、自分の好きな絵に出会うと、ぐっと来る。そういう感性は人並みにはあると思っています。2週間に1回の診察で、朝、この絵を見ると、なんか毎回幸せな気分になり、この絵を見ることが毎回の通院の楽しみだったりします。なぜこの絵に魅かれるのかは、わからないです。絵の魅力ってそうなのじゃないでしょうか。理由を説明はできませんね。なぜか感動する、なぜかグッとくる。。絵ってそういうものだと思います。


いつか聞こうと思ってずっとそのままでいたのですが、先日、意を決して先生に聞いてみました。


そうすると、この絵は、ドイツの女性画家のフォテラーさんの絵だといいます。

先生は、じつは絵が大好きで、自分では描いたりしないけど、かなりお好きなようです。絵画関係は詳しいみたいです。画廊展にもよく足を運ばれているようです。


このクリニックを開院するときに、待合室がそのままでは殺風景なので、飾るための絵を探していたそうで、そのときにフォテラーさんが日本でご自身の絵画展を開いていて、そこに直接足を運ばれたそうです。


そのとき、先生はフォテラーさんと直接お話もされて、購入した絵画に、サインもいただいたそう。そのとき、フォテラーさんは、この絵は、ベルリンにある自分のマンションから見える風景を描いた、と仰っていたそうです。


そうだったんですね!!!


自分はもう大感動です。自分を魅入ってきたこの絵は、女性画家フォテラーさんの自宅マンションから見える風景を描いたものだったとは!


20年目にして初めて知るその真実です。


先生は仰っていました。

最近はみんなネット販売になってしまったよね~。絵というのはやっぱり直接画廊展に行って直に自分の肉眼で観ないとわからないんだよね。リアルで観るときに自分に与える印象というのはネットの挿絵を見ているだけでは絶対そこには到達しないんだそう。


これはわかる気がします~。美術館でその絵を至近距離で観たときに、その絵から発する波動みたいなものは、やはりリアルの肉眼で観てはじめてわかるもの。ネットの写真じゃ無理ですね。


画廊展で直接その絵を見ながら、その画家とお話をしながら・・・そういうのじゃないとダメだと先生は仰っていました。絵にはいろいろな種類がありますが、フォテラーさんのこの絵は版画です。フォテラーさんは画家ですが、版画家のようです。


そして先生は、クリニックの待合室に絵を飾る場合は、油絵はやはりちょっときつ過ぎる、という印象を持ったそうです。こういう水彩画がすごく静かで穏やかな感じでいいと思ったそうです。


このドイツの女性版画家フォテラーさんのことを知りたくて、そしてそれ以外の作品も見てみたくてネットで調べてみました。


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ユッタ フォテラー

JUTTA VOTTELER


1959年 ドイツ出身・在住。1983年からマインツの美術大学で木版画と多色銅版画を学ぶ。

1987年から4年間、美術教師として勤務。

数々の個展を経て1991年、ベルリンにアトリエを構える。

1996年 木版画と多色銅版画を教える資格を取得する。

2004年より3回来日しており日本各地で作品展を開催。


2004年というと自由が丘のクリニックがちょうど開院した頃ですから、ちょうどそのときに日本で作品展を開いて先生はそこに行かれたんですね。


日本には3回も作品展を開いているとはすごいです!また来てほしいです。フォテラーさんのことを知ることができたので、今度は自分が直接行ってみたいです。


フォテラーさんの他の作品もネットで探してみました。

ネットで拾えるのは、植物関係の絵が多いですね。でもとても素敵です。


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でもお値段結構高いもんなんですね。(笑)このネット通販でも7万~10万くらいはするようです。額縁画ですが、木版画って高いんですね。


自分もフォテラーさんの絵が欲しい。自分の部屋に飾りたいと思いますが、自分の部屋はオーディオ機器、CD類などで、モノが多すぎて。(笑)絵を飾る部屋というのはある程度空間が保証されている部屋じゃないとダメですね。見た目がすっきりしているモノが少ない部屋が似合いますね。ゴチャゴチャしている部屋では絵が可哀そうです。


でもオーディオマニアのオーディオルームとしては絵を飾るのもひとつのファッションだとは思います。


自由が丘のクリニックの待合室では、いろいろな絵が飾られています。どれも版画です。自分が好きなマンションの絵以外にもフォテラーさんの絵が飾られています。


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こちらはカニアンズさんという画家の絵だそうです。


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そしてこちらが千葉に住まれている石井さんという画家さんの絵だそうです。


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さすが、先生センスありますね!

待合室の雰囲気に癒しの空気が流れています。


ちなみに自由が丘のクリニックの待合室では、絵画だけではないです。

とても静かなヒーリング音楽がBGMとして流れています。


この絵画にヒーリング音楽で、待合室はとても癒しの空気で満たされています。

とても素敵な待合室だと思います。



病院の待合室に飾りたい絵画として、他にはどんなものがあるのだろう?と思いネットで調べてみました。


アート名画館公式ブログ



このブログでは、毎年、病院の待合室に飾りたい油絵は!?というアンケートをとって公表しているみたいです。油絵がメインみたいです。


病院や医院、クリニックに飾ってあれば癒しの空間になりそうな作品。病院の待合室に飾りたい絵画_2022年度ランキングだそうで、今回のランキングは実際に病院関係のお客様からのご注文をランキング化したものだそうです。


病院や医院、クリニック様より絵画作品をご注文頂くことが多いのですが、診療室や待合室や受付などに絵画があるとホッと癒されますよね。


私自身も病院に行きちょっと緊張する空間で、優しい絵があると心が落ち着くなと思う経験が幾度とありました。


 今日はそのランキングでご紹介した作品の中からベスト5をこちらでもご紹介したいと思います。当店サイトではベスト30位までご紹介しています。



第5位


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フェルメール【デルフトの眺望】 


制作年:1659年 


原画サイズ:117.5×98,5cm

所蔵:マウリッツハイツ美術館


 


1632年オランダ生まれのフランドル派ヨハネス・フェルメール。

この作品は、彼の代表作。デルフトの町を南西の方角から描き出したもので、左奥に旧教会の尖塔、その手前にスキーダム門、右側に張り出したロッテルダム門、その奥には現在武器博物館となっている建物の赤い屋根、そして武器博物館の右に新教会の白っぽい尖塔が描かれている。



第4位


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シスレー【モレ・シュル・ロワン】

制作年:1891年

原画サイズ:65cm×92cm

所蔵:個人蔵


1839年、フランス生まれのイギリス人である印象派の画家アルフレッド・シスレー。穏やかな作品を好んだシスレーは作品の大部分をパリ周辺の風景を題材にして描いた。この作品は、フランスのモレという街を描いた作品。



第3位


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ドガ【踊り子たち(ピンクと緑)】

制作年:1890年

原画サイズ:82.2x75.6cm

所蔵:メトロポリタン美術館


1834年パリ生まれ、印象派を代表する画家のひとりエドガー・ドガ。

ドガは踊り子(バレリーナ)の様子を沢山描き残しています。

本作も踊り子の様子を描いた作品です。




第2位


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モネ 【ひまわり】

制作年:1881年 

所蔵:メトロポリタン美術館


1840年フランス生まれの印象派の画家クロード・モネ。

本作はモネが描くひまわりの絵。モネが睡蓮以外の花を描くのも、静物画を描くのも珍しい貴重な作品です。





第1位


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モネ【睡蓮 緑のハーモニー】

制作年:1899年


原画サイズ:89×93.5cm

所蔵:オルセー美術館


モネが晩年期に手がけた最も有名な作品が『睡蓮』。

モネの自宅兼アトリエに造園した庭園の池に浮かぶ睡蓮を連作的に描いた作品。「グリーン・ハーモニー」と言われるだけあって、微妙に違う緑色が折り重なり、緑だけで、美しい睡蓮の広がりを上手く表現しています。





素晴らしいですね。


でもどの病院でも似合うか、というとそういう訳でもありませんね。やはり絵画が飾ってあるのが似合う病院と似合わない病院はありますね。


大人数を捌かないといけない総合病院はなかなか難しいですかね。自分の経験であの病院内の風景をみると、そんな感じがします。小さなクリニックは、清潔感溢れる感じで、待合室に絵画は似合いそうです。


あと、その病気を扱うその病気の種類によっても似合う病院と似合わない病院はありますね。


でも、ひさしぶりに美術館に行ってみたくなりました。


どこかで画廊展やってませんかね?











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Masa

ノンノンさん

ご無沙汰してます。
3つ目のサイト開設、素晴らしいですね。1本当たりの記事分量が半端ない量なので、こちらもそう遠くない将来、新しいサイトが必要になるのではと、これからの記事を既に楽しみにしております!
東急線、横浜、自由が丘、絵画等々、行動領域が被っているので興味が尽きないのですが、絵画いいですね。
8月末にパリ、ジュネーブに家族で出掛けて、ジュネーブでは久しぶりに好きなジャコメッティの彫刻に出会え、パリでも久しぶりに3大美術館巡りで、こちらも好みのドラン、モディリアーニの鑑賞を楽しみました。
画廊なら銀座が定番ですが、現代アートなら六本木や天王洲アイルも面白いです。あとアムステルダムのサザビーズでオークション開催前の会場に行ったことがありますが、雰囲気があってとてもいいですよ。といっても実際の入札にはとても参加できませんが、、、
話が飛びますが、昨日、自由が丘は小雨でしたが人手が多かったですね。夕方、自由が丘で家族で夕飯を食べてからの地元の銭湯通いでした。
自由が丘の前は、ノンノンさんの記事でも度々取り上げられる鎌倉に久しぶりに伺いました。意外に人が少なくて、由比ヶ浜から長谷への散歩を楽しみました!またの記事が楽しみです♪
今日は女神祭り、あいにくの雨で少なそうですね。
本日のお昼も自由が丘でランチとなりそうです(笑)
by Masa (2023-10-09 09:10) 

ノンノン

Masaさん、コメントありがとうございます。いつも暖かいコメント感謝いたします。嬉しいです。Masaさんは、とても芸術、グルメとか、いろいろなジャンルで私と趣味が同期しているとこがあると思いますので、嬉しく思います。絵画にもご興味があったんですね。パリ・ジュネーブでの絵画鑑賞三昧。さすがでございますね。さぞかし素晴らしかったでございましょう!羨ましいです。東京は、比較的世界の美術館の作品を東京に引っ越してきてくれますが、やはり日本でそれを待っているより、現地に行って鑑賞したほうが、もっと沢山の現地でしか観れない作品など、幅がすごい広がりますよね。

Masaさんのお勧めの画廊・銀座、六本木、天王洲アイル・・・機会があればぜひ訪れてみますね。

自由が丘は、もう自分のマイタウンなので、愛着があります。南口エリア専門でしたが、5月自由が丘マルシェ、そして今回の女神まつりで、北口エリアも詳しくなりました。

また、これから、横浜日記もはじめ、どんどん発信していきますので、ますますのご愛顧のほどを、よろしくお願いします。


by ノンノン (2023-10-12 06:41) 

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