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スポーツは格闘技 [スポーツ]

日本と韓国の話が出てきたところで、日韓というとやはりスポーツでのライバル関係だろう。日本と韓国は、やはり生涯ライバル関係なのだ。
                                         
一方で、米大リーグMLBの大谷翔平の大活躍は、もうただただ凄いとしかいいようがない。自分も幼少時代からずっと野球を観てきた軽く50年以上の鑑賞歴を持つ大ベテランの野球ファンだ。
                  
大谷翔平のなにが違うのか。
いままでのMLBで活躍してきた日本人選手と何が違うのか。
                      
とにかくパワーがある。
あの体格の良さと体の柔らかさと瞬発力。
ボールを遠くに飛ばせるそれだけのパワーがある。
                  
日本ハム時代の大谷をよく知っているだけに、MLBで化けたな、とつくづく思う。身長が高いと、投手のボールを見ている目線というか視角度が違ってきて、よくボールを飛ばすのに有利のような気がする。
                           
あれだけの体の柔らかさと瞬発力、パワーを日本人選手が有しているなんてまったく想定できなかったことだ。外国人選手との体格とパワーのハンディをいかに克服していくか。MLBでプレーする日本人選手はそれとの闘いだったように思う。
                      
大谷翔平は、もうすでにMLBを下に見ているのではないか?
本人はこれっぽっちの欠点もないような謙虚な性格だから、そんなことはまずないだろうが、もうMLBを下に見ているとしか思えない。YouTubeで大谷翔平の食事管理やトレーニングを見ていたりすると本当にストイックなまでの探究心で驚くばかりだ。
               
だが、だが、ところが・・・ところがだ。
                  
これはいまの時代の風潮、いまのスポーツ界全般に言えることだが、みんな優等生過ぎる、というか、いい人過ぎる、スマート過ぎるのだ。
                
そこにはスポーツは格闘技という野生というか闘争心、怒り、燃える、興奮という状態がないような気がする。あまりにスマート過ぎて、大人しすぎて、優等生過ぎる。
                    
スポーツというのは、元来、人間と人間との闘いなのだから、そこに闘争心、怒りという衝動的な感情がないといけない。
              
野球ファンの自分はそれで思い出すのが、2006年の野球WBC世界大会だ。
                         
イチローが、韓国戦を前にして、格の違いを見せつけたいと思ってます、とインタビューで応えて、それに韓国が猛反発。そしてまさかの韓国戦敗戦。韓国はもうざまぁみろ!という感じで、すごい剣幕だった。
                  
そして準々決勝だったか、韓国戦でさらにまさかの連敗。
野球大国日本として、これ以上ない屈辱だった。
                   
もう後がない三戦目の韓国戦。イチローは同じ相手に三度も負けるわけにはいかない、とインタビューで言う。
                       
準決勝だったかな。
あのときの日韓戦ほど、小便ちびるというか、ドキドキした試合はなかった。
もう心臓がバクバクでテレビを正視できなかった。
              
日本中、そして韓国も含め世界中がまさにテレビに釘付けだったろう。
                    
イチローはまさに男を魅せてくれた。
                
韓国戦連敗でインタビューで散々恥ずかしいコメントまでさせられるイチロー。そこからの奮発で最後の最後は男を上げてくれたイチローは最高にカッコいいと思った。自分の野球観戦の中であれだけ興奮したことがなかった。
                                              
                           
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スポーツを観戦していて、こういう応酬というか、波、ドラマがあったほうが結果として盛り上がるんじゃないか。スポーツって格闘技だから、そこに醍醐味があるんじゃないか。
                    
それ以来、野球の日韓戦は、興奮する看板カード、生涯のライバルとなった。
                        
古くは、1989年の日本シリーズの巨人×近鉄戦。
近鉄が三連勝して、近鉄の加藤哲郎が巨人はロッテより弱いと発言して(実際の発言内容はそうでなく、スポーツ紙が面白おかしく脚色したそうだが。)、巨人側は猛発奮。日本中を敵に回した感じで、巨人がその後怒涛の4連勝で逆転日本一となった。
                
このときも一種独特の異様な雰囲気だった。
                        
スポーツって元来こういう感情、雰囲気が大事なのではないのか。
人間と人間との闘いなのだから、そういう感情があればあるほど興奮するものというものだ。
                               
自分は以前日記でこの同じ例を挙げて、勝負ではそういう発言は避けた方がいい、勝負処になればなるほど、発言は慎重になるべき、ということを書いたような気がする。(笑)
                
でも最近の大谷翔平フィーバーを傍観しながら、なにか感じるその平坦さ、というか、あまりにスマート過ぎる、野性味がない、闘争心とは無関係とも思えるその平穏で幸せな雰囲気に、なんか不満を感じることがある。
                          
スポーツはやはりもっと燃えないといけない。
                    
”スポーツは格闘技。”
                    
人間と人間との闘いだから、そこにライバル心、お互い闘争心が剥き出しにならないといけない。その状態でお互い戦う、ぶつかり戦うから余計観客は興奮するのだ。それが返って周囲を煽って興奮するものなのだ。
              
一発触発!
               
スポーツって本来そういうものではないか。
             
自分のようなロートルの古い世代はどうしてもそう思ってしまう。
最近のスポーツはあまりに優しくてスマート過ぎて、平坦過ぎる。
大人しいな~と思ってしまうのだ。
                    
やはり時代なんだろうと思う。
いまの子たちはみんな優しい。
いい子たちだ。
                   
また時代もあるだろう。
昔のようなそういう感情はもう野蛮と見られるところもあるだろう。コンプライアンス、規律などがどんどん厳しくなっていき、社会がとてもスマートで優しい住みやすい時代に変貌して行っているこの時代。
               
たぶん時代なんだろうな。
それに合わせて、スポーツ界もどんどんスマートになって行っているような気がする。
                          
野球界の大谷翔平も将棋界の藤井聡太もそうだ。
まさに、”いま”という時代の申し子のような優等生、模範生だ。
                           
これがいまの時代にあった戦う選手の自然の成り行きなのだろう、と思う。
                                
自分は大谷翔平は、ほんとうに凄いと思うけど、もっと彼が怒っているところを、怒り、闘志むき出しにして戦っているそういう姿を見てみたいと思っている。
                     
あまりに優等生過ぎるのだ。いい人過ぎる。
スポーツ選手はもっと粗野で野蛮でいいんじゃないか。(笑)
                            
そしてスポーツはもっとそういうギリギリの興奮というか、闘争心剥き出しにしてやるものなのではないか、と思うことだ。そっちのほうが、世界は興奮すると思うよ。
                   
でもいまのコンプライアンスの時代、逆にそういう行動、発言をしてしまうと、余計世間からバッシングされるだけか。(笑)やっぱりそういう時代なんだよな~。
                         
昨今の大谷翔平フィーバーに接していて、ずっと自分が思っていたことなのだけど、今日、日本と韓国、という話題で、急に思い出してそれを文章にしてみました。
             
                              
                                    
 
                                         
                               
                                           

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